2007年 09月 24日
フラメンコづくし♪
「鍛地陽子フラメンコフラメンコ教室発表会」と「メルセデス・アマジャ“ラ・ウィニー”」のライブ。
どちらもとても良くてめちゃくちゃ良い一日でした。
後ほど追記します。
追記:9月24日夜
まず「鍛地陽子フラメンコ教室発表会」。
少し前からテクニカオープンクラスに通っていて、ぜひ観たい、と思っていたものです。
生徒さんたちがですね、きちんと基礎を踏まえて踊っている人が多いなぁ、という印象がとても強いです。
もんのすごく難しい振りをしているわけではないのに(多分)、きちんと魅せることができる踊り。
それはやはりきちんと基礎を守っているからだろう。
難しい足をやっていても軸がなかったり重心がブレブレだったり、なんの感情もなくなんとなく形だけなぞっている踊りは見ていてつまらない。
「へー」と思うだけ。
曲を理解して、きちんと思いをこめながら踊っている生徒達とそれを支える先生。
先日の小林泰子さんのとことのクワドロの時にも感じた先生の愛。
今日まで頑張ってきたんだから、何があってもサポートするからねっ!みたいな愛。
甘えの上にあるものではなく、きちんとやってきたことに関しての上に成り立つもの。
それがひしひしと感じられて、なんだかうれしかった。(ナゼ私がうれしくなるのだ?!)
んでもって、バックのミュージシャンの豪華な顔ぶれ!!
バックを聞いてるだけでもマジでお得感満載!!
ギターも美しいし、カンテもめちゃくちゃ良かったし、カホンの低音は心臓の鼓動のようだった。
ノリノリのハレオも楽しかったし、聴いている人、観てる人にとても安心感と満足感を与えてくれました。
とても良いステージでした。
全然知らない人たちだけれど、本当に拍手を送りたかったです。
自分のために、お客さんのために、ステージの人々がひとつになっていたと思う。
楽しかったし、また観たいと思ったよ。
先生のアレグリアスは少し前にエスペランサで見たものよりも相当バージョンアップしていた!
とても素敵でした♪
二日間続けての発表会なんて、先生的にはカラダも精神も疲労しまくっているだろうに(声も腕も←パルマ痛)とてもアレグリアスだった。
歌も私が大好きな歌だった!!
もう、ほんっとにいいステージでした。
どうもありがとうございました。
で。
場所を移してエスペランサでの「ラ・ウィニー」のライブ。
もう、すごい!!としか言えない。
あの弾丸のようなサパテアードは何なんだ??!!!!!!
すごすぎる。
あんなにプンタ打ったら爪はがれちゃうよ…。
倍速コントラもすごい。
なんだかわからないけどものすごい足をやっているのに、上体はほぼ動かない。
すすすすすすごい。
息も上がっているかもしれないけど、わからない。
娘のカリーメも。さらにすごいかも。
んでもってギターも美しかった。
指がもんのすごく太くて腕も重そうで、あんなんだったらいい音出るよな、と見た目から好印象。
カンテもとても良かったよ。
もう、何もかも良かった。
カリーメのアレグリのエスコビージャは最初からぶっ飛ばし。
「最初はゆっくりで、だんだん盛り上げて…」ではなく。
最初から弾丸。
確かアレグリだったはずなのに、途中で「あれ?これソレアだっけ?」と思ってしまった私…(^^;)
それだけサパテアード部分が長かったのと、ものすごさが「アレグリ」よりも「ソレア」を表現していたような気がして…。
(こんなこと思うようじゃダメかな(^^;))
ウィニーのソレアもすごく良かったし、ブレリア部分ではこわれちゃうかも(いろんな意味で)、というほどの踊りだったけど、めちゃくちゃやってるように見えて、軸も重心もすべてきちんと整っていることもよくわかった。
なるほどねー。
しっかし。
あのサパテアードは習ってもできないと実感。
トーゼンできません。
でも、あの弾丸サパテアードだけをこれ見よがしに披露されたらここまで感激していないかも。
(いや、胸中は知らないよ、本人じゃないから(^^;))
でも、そこに至るまでのものすごい練習と、技術だけをひけらかしているわけではない(と思わせる)感情移入。
何度涙が落ちたことか。
バックとの一体感とか。
あんなに小さなタブラオで(失礼な発言ですみません)、フラメンコの文化があるやなしやの異国の地で、全力で踊る彼女ら。
全員参加の最後のブレリアも楽しかったし、サービス精神も旺盛で、終了後の、あのほっとした笑顔もとても素敵だった。
エバのテアトロでの公演の時も思ったけど、すべての力を出し切って(多分)、そのステージを終了した人だけが持てるあの安堵の笑顔。
それもとても素敵だったなー。
でも。
サパテアードがすごかったから良かった、わけでは決してない。
サパテアードがすごくなくてもすごい踊りはたくさんある。
スペイン人だから、日本人だから、という国境も私の中にはない。
すべて基本はその「人」だと思う。
本当に良い一日でした。
感謝。
by ensayo
| 2007-09-24 07:57
| フラメンコ